今日も1位の占いだけ信じて

141文字目からはこっち。

電車で化粧をするひと

毎日電車に乗っていると、月に1度くらいのペースで化粧中の女性を見る。

(別にそれが良いとか悪いとかそんな話をするつもりはないです。)

フェイスパウダーをはたいて、眉を書いて、アイライン引いて、アイシャドウ乗せて、口紅をつけるくらいの工程で済んでてうらやましいくらいに感じている。

今日も左右の眉毛の形が揃わなくて5分近く格闘した私から見ればすごいと思う。

なので、電車が揺れても眉毛はぶれなくて器用だなぁと思ってガン見している。

 

ただ、いつも思う。電車で化粧をしている人って、鏡が汚い。ポーチがよれよれだったり汚れてる。すっかり底が見えたアイシャドウを必死でこそげとってるのどれかが当てはまってる。下手したらフルコンボ

「何年ものの化粧品なんですか…?」

「それ人前で使って恥ずかしくないですか…?」

「アイシャドウが飛んで隣の席のおじさんが嫌な顔してますよ…?」

って聞きたいレベル。

高校生の時、放課後にトイレでチャラチャラした可愛い子が1か月以上取り替えていないであろう黒ずんだパフで化粧を直しているのを見かけたときのことを思い出す。

人は見た目じゃないな…冴えない高校生だった私はしみじみと感じた。ついでに、きっと部屋とかも汚いんだろうとか、見えないところで性格が悪いタイプだろうと勝手に想像してしまう。なので今日も

もし、ファンデが飛んできていやそうな顔をしている隣の席のおじさんが彼氏のお父さんだったら…

仕事の相手だったら…

ご近所さんや親戚だったら…

と勝手に想像すると、他人事ながら心配になってくる。

 

もし息子が連れてきた彼女が、電車でファンデーションを撒き散らしていた人だったら結婚はさせたくない気がする。

営業で来た人がアイラインを引きながら肘がぶつかっても謝らなかった人だったら契約はしたくないかもしれない。

 

マナーとか、モラルとか、そういうはっきりした定義のない心遣いというのは想像力の先にあるのかもしれない。

岡崎体育のCDを買いたい という話。

先週リリースされた岡崎体育のCDアルバム「XXL」が買いたい。

と、しばらく言い続けているのだがなかなか買いに行けないでいる。

 

という話をしたら、「ダウンロードしたから聞けるよ」と言われた。

 

は?

 

ダウンロードしたから聞ける?

 

「それって無料ダウンロードというか…いわゆる…あれだよね?」

落ち着いて聞き返す。

「うん。聞く?」

 

違うんだ。聞きたいとか聞きたくないとかそういう話をしてるんじゃないんだ。

 

「今はいいや。っていうかCD買わないの?」

「別にいいかな。聞けるし。」

 

「あのさ、私は、岡崎体育にお金が払いたいんだよ。」

 

思ったより大きい声が出た。

今度は逆に相手が「は?」って顔をする。

ふぅん。と、小さく言われて会話は終わった。

こいつ、何にも分かってねぇ。

 

”面白い” ”良い” ”すごい” ”好き”

そういう感情が沸いたときに、お金を払いたいという気持ちに直結しないのか。

それとも、その程度の気持ちなのか。

タダで聞けてラッキーとでも思ってるのか。

 

 

いろいろ言いかけて、やめた。

ただ、こいつがミュージシャンになっても絶対CDは買わないと心に決めた。

ならないだろうけど。

 

そんなあたりで、いつか私も名指しで「お金を払いたい」と言ってもらえる仕事ができたらいいなぁと思った。

今日こそCDショップに足を運ぶぞ。

 

推しがこの世に存在した という話。

書こう書こうと思っているうちに随分と経ってしまったが、

4月5日に「社長がラジオで言ったから有言実行!ボイメン47都道府県ツアー」

宮城公演へ行ってきた。

 

一言で言うと「アイドルを浴びてきた」

 

入場待機列からそわそわが止まらない。

行き慣れたはずの仙台darwin...こんな感じだった...?

客層は若い女の子が中心。"一番可愛い私"を準備してきた感がすごい。

デートに行くときよりキメてるんじゃない?みたいな。

darwinは暑いからな~とか考えて着るものをチョイスした私、完敗。

 ゆっくり息をしながら会場のセンター真ん中あたりにそっと立つ。

やばい。もうすぐ始まっちゃうじゃん...?

 

呼吸を整えるためにサイリウムの色を一通り確認。

「これって金?黄色?」なんて声がちらほら聞こえる。

意外と余裕あるぞ私。

それにしても推しの色を振るタイプのやつは初めてだわ。

っていうかこんな本格的なサイリウム初めてだわ。

と、メンバーによる前説。

ファ―――――――――――

前言撤回。余裕なんてなかった。

始まっちゃうよ?あと数分で推しが拝めるよ?

待って。無理。やばい。

のループ。そして、開演。

黄色い歓声が響き渡る。

 

やばい。しんどい。格好良い。

(語彙力どこいった?)

アイドルのライブだ。

(当たり前だよ。)

あぁ...あぁぁぁ...嗚呼...

(カオナシかよ。)

眩しい。眩しすぎる。

 

涙が止まらなかった。

会場中の熱気が、全国ツアーでは飛ばされがちな仙台に来てくれた嬉しさが、

今この瞬間ここにいられる喜びが、推しの尊さが、溢れて止まらなかった。

正直この辺からあまり記憶がない。

推しの姿を精一杯目に焼き付けなければ。

それだけだった。

とにかくキラキラで超格好良かった。

 

あっという間にアンコールまで終わってしまった。

ほんとに2時間あった?まだ10分くらいじゃない?みたいな。

そんな余韻に浸る間もなく2ショ会の列が作られていく。

そしてメンバーの再登場。

 

前もってHPで注意事項を確認したところ、かなり細かく取り決めがあったので

「アイドルってこんな感じなのか~まぁ、秒で流される感じだろうな...」

と思っていた私。

甘かった。

前の方の人を観察してると、写真の前後に軽くメンバーと喋ってる......

ま、まじか。

何を言えばいいんだ...

2時間ですっかり退化した脳みそをフル回転させる。

仙台に来てくれてありがとう?

今日のライブの感想?

とにかく好きだってことを言う?

ありったけの想いを言葉にしようとした。

が、

ついに推しと対面。ハイタッチからの撮影。

もう限界だった。格好良すぎる。

ついに出た言葉は「ほ、本物だ...」

いや、センスなさすぎかよ。

もっということあっただろ私。

さっきあんなにいろいろ考えただろ。

しかし

「本物やで~」

とゆーちゃむは笑ってくれた。

 

ああああぁぁぁぁ

天使か。優しすぎか。

格好良すぎる。さすがアイドルだ。

 

手から金を出すカオナシの気持ち、超分かる。

暴走するカオナシの気持ち、分かりすぎる。

 

それから、たぶん私は仮面ライダー鎧武のときから好きだとか、

仙台に来てくれて嬉しいとか、

ずんだシェイクはおススメだとか、

そんなことを伝えたような気がする。

 

ほんの短い時間ではあったけれど

眩い笑顔が自分だけに向けられたという事実、

プライスレス。

 

名古屋に住めたらいいのに、と思った時期もあったけど、

きっと心が持たないような気がする。

本当にゆーちゃむは存在して、とっても素敵なアイドルだった。

それは私がこれから生きていくには充分すぎる事実だし、

最高のひとときだった。

同じ次元に生きているのだからもしかしたらまた会いに行けるかもしれない。

 

20年生きてきた中で、一番アイドルを浴びた日の話でした。