「牙狼<GARO> -神ノ牙 覚醒-」観てきました
銀岩塩vol.2 LIVE ENTERTAINMENT『牙狼<GARO> -神ノ牙 覚醒-』11月30日ソワレを観劇してきました。
GOLD STORMからすっかりジンガ贔屓になってしまったので、観てきました。
牙狼といえば"CGが売り"と言っても過言ではない作品。もちろん、イベントなどで所謂ショーのような魅せ方をしてきたことは知っていましたが、正直なところ舞台でどこまで牙狼の世界観を表現できるのだろう…と思っていました。
ビゼラー役 伊藤教人さん、ドウマン役 南誉士広さんによる前説でひとしきり笑ったのちにいよいよ幕が上がる。
今、ここ、間違いなく魔界。
ジンガがいる。鳥肌ブワーーーーっっっ。
この1公演しか見られないことを心から悔やんだ。
とんでもなく格好良い。足、長すぎ。会場ド真ん中の席の私、速攻knock out。
そして、OP。「EMERGE~漆黒の翼~」が流れ出す。
……オープニング!?
舞台上の役者さんの動きに合わせて、上から吊るされた幕に役者さんの名前と役名が表示される。
舞台観劇はあまりしたことがないけれど、おそらくなかなか無い演出。
しかし、牙狼らしさが発揮されていてここから始まる物語への期待を高めるには十分すぎる格好良さだった。
物語は魔界と人間界を繋ぎながら進み、牙狼らしい「魔戒騎士と人間と正義」が描かれていく。そして、魔戒騎士彪旺牙。斧ということは…?と思っていたらやはり秋月ダイゴの弟子。あのダイゴから教えを受け継いだ男が立派な護りし者になっていたわけだ~とダイゴさんも好きな私、感動。ときどき不意に過去シリーズのことを思い返しちゃうシーンがあって、牙狼シリーズへのリスペクトが感じられました。
黄金騎士ガロとジンガホラー体が戦うシーンも圧巻。黄金騎士が眩しすぎる。蒼天騎士彪旺牙も格好良いですが、やはり黄金騎士はオーラが違う…きらきら……
続く「劇場版 神ノ牙」にジンガとアミリが出てくることは知らされているので、話の展開が読めないところもこの作品の魅力。ジンガの物語が動き出してはいるんだけれど、コオキたち魔戒騎士側の人物、御堂寺たち人間、そしてホラー。この3者によって、"神ノ牙の覚醒"そして、ジンガが"誰よりも純粋に邪悪"であるということが描かれている。
ジンガがコオキを貫いたシーンは「やっぱりかぁぁぁぁぁ」と思いました。えぇ。この男を封印できるのはやっぱり黄金騎士だけですよね。中盤までは実はリキョウ様が裏切者なんじゃ…とか、キチヤが怪しいかも…とか色々考えてたんですけど、やっぱり悪なのはジンガだけなんだな、と。とてもすっきりしたラストシーンでした。「劇場版 神ノ牙」ではコオキ、那月、御堂寺の魂も感じてくれ、流牙。
兄弟子セイジに続き弟子のコオキまで殺されたダイゴさんはどうなってしまうんだろうか、とか気になるところも沸いてきちゃったので是非スピンオフしてほしい。
月よりも美しい俺の月
観劇中一番心がぎゅーんと持っていかれたシーンは、月を眺めていたジンガがアシュラに「月よりも美しい俺の月…アミリ…」って呼びかけるところ。アシュラが青い布を纏ってアミリになる動きが蝶の羽化のようで本当に素敵でした。(doNcHYさんの動きは最初から最後まで魔法のようでしたね。)ジンガの表情がそこまでとは違って声色も気持ち柔らかいのが堪らないです。この夫婦は永遠に二人で幸せになってほしい。そう思えるのはどこまでも真っ直ぐだからでしょう。
そんな月よりも美しいアミリも凄かった。美脚をついに拝める日が来たか…!と固唾を吞みました。個人的に牙狼史上最も妖艶で美しいアミリ。那月とのキャットファイトもとても良かったです。魔境や魔導筆などの小道具がGOLD STORMで使用されたものというのもファンにはたまらないポイント。
終演
終始口が開いたまま、鳥肌が収まる気配もなくダブルカーテンコールが終わり、私の「神ノ牙-覚醒-」は終わってしまった。
アフタートークでは裏話が飛び出したり、キャストさんの牙狼への想いを聞くことができました。(それにしても松野井さんの脚が美しかった…)
「舞台でどこまで牙狼の世界観を表現できるのだろう…」なんて不安はどこにもなく、牙狼を愛する気持ちが不可能と言われた舞台化を実現させたんだな、と。たぶんこの日の私は、7年前にたまたま点けた深夜のテレビで、ビルの壁面を駆け上がりながら刃を交える牙狼と絶狼を見た瞬間と同じ顔をしていたような気がします。
その話はまた。